“トンだ”皆さまのNHK
09年06月10日
No.1192
昨日は忙しかった。午前7時26分に永田町徒然草をupdateし、平成海援隊BBSにひとつの書込みをした後、私は自宅を出た。仕事が一段落したのは午後9時前だった。NHKの「ニュースウオッチ9」をみた。ニュース報道番組を見るのは、これがはじめてであった。仕事がなくて多くの人が苦しんでいるのだから忙しいことなど一向に構わないが、ニュース報道番組を見ることができなくなるのが厳しい。
「ニュースウオッチ9」では、“骨太の方針2009”と“景気動向指数”と“財政均衡・財政再建”のことが相前後して報道されていた。疲れていた私にはこのように映った。
A:景気は少しだが上向きに転じた。何だかんだといわれているが、政府の経済対策は功を奏している。→B:国と地方の累積赤字はさらに増大しつつある。800兆円をはるかに超えてしまった。→C:財政均衡・財政再建は放ってはおけない。いずれ着手しなければならない。現実的手段としては、消費税率のアップしかないのではないか。
ヒットラーは夕刻の時間帯を選んでラジオ演説をしたという。疲れて食事をした後は、扇動演説が大衆の頭に入りやすいのだ。NHKの担当者を含め報道関係者がこのことを知らない筈はない。知らないのは大衆だけである。私ですらそんな気になったのだから…。“皆さまのNHK”とは、“トンだ”皆さまのNHKである。要注意、要注意!
ちなみに2009年6月9日付の『讀賣新聞』には、一面トップに「<基礎的収支> 赤字 GDP比で半減」(大見出し)→「<骨太“09”>原案 5年以内目標」(小見出し)とあった。“骨太の方針2009”の原案は経済財政諮問会議に提出され、与党との協議を経て、6月23日閣議決定される予定である。『讀賣新聞』の老獪なボスは、確かこの経済財政諮問会議のメンバーに入っていたと思う。
出かけなければならない時刻となった。それでは、また。