一歩手前…!?
09年06月09日
No.1191
「一歩手前まで行った」とか「一歩手前まで来た」、と私たちはよくいう。雰囲気はよく分かる。その場合の一歩とはどのような距離(あるいは程度)をいうのであろうか。目標(あるいは到達点)とその前の私たちの立ち位置を何に比べ“1歩”というのだろうか。
目標(到達点)があるということは、出発(起点)がある筈だ。起点と到達点を考えた上で、現在の立ち位置と到達点の距離(あるいは程度)がごく僅かになった状態を私たちは“一歩手前”というのだろう。“目前”は、それよりもっと近づいたと感がある。そんなことはどうでもよいではないか、と思われる方が多いであろう。しかし、私はこだわらざるを得ないのだ。選挙というものに長い間たずさわっていると、どうしてもそうならざるを得ないのである(笑)。
100-99=1 「百里の道は、九十九里をもって半ばとする」の“残りの1歩”だ、というのがいちばん簡単な言い方なのであろう。来るべき総選挙は、それぞれの人のそれぞれの“最終決戦”である。今回の戦いの出発点は、いろいろなものがある。そして、目標もいろいろある。そうだとしても一歩手前であることだけは、間違いないであろう。
鳩山民主党代表の誕生以来、何となく雰囲気は良い。いろいろな数値をみても順調である。政権交代を目標としてきた人々にとっては、まさに一歩手前まできたという感があろう。小沢事件が起きる直前の今年2月頃は、まさに政権交代“目前”といわれていた。それに比べ現在はどうなのであろうか。“一歩手前”であろうが“目前”であろうが、それこそ五十歩百歩だ。道半ばであることだけはお互い肝に銘じておく必要がある。
それでは、また。