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ああ、足利事件。

09年06月05日

No.1186

私は昨夜以来、興奮している。足利事件で無期懲役の刑を執行されていた菅家利和さんが釈放された。17年半にわたり自由を奪われ、苦しみに耐え抜いてきた菅家さんの一言一言は、きわめて重い。そして感激した。部外者の私が軽々にコメントを加えることは、控えたいと思う。それほど重い出来事なのだ。

最近、警察や検察そして司法の失態がいくつかの事件で暴かれている。しかし、それは同種同類の事件のほんの一部に過ぎない。多くの不当な事件で、いまなお多くの人々が苦しんでいる。現に私もそういう刑事事件の被告人の弁護を担当している。この事件の弁護を通じても、検察や裁判所の酷さを痛感している。政治が劣化しているだけではないのだ。警察や検察そして司法も著しく劣化している。

政治がおかしくなると、こういうことになるのだ。「政治なんか誰がやっても同じさ」という人は多い。しかし、政治はそんなに軽いものではない。今日のテーマに関していえば、こうなる。

警察庁長官を任命するのは、内閣総理大臣である。警察を監理する国家公安委員長と国家公安委員を任命するのは、内閣総理大臣である。検察のトップである検事総長を任命するのは、法務大臣である。

最高裁判所長官を任命するのは、天皇。天皇は内閣の助言と承認に基づいて任命するのだから、実際は内閣総理大臣が任命するようなもの。最高裁判所の裁判官は、内閣が任命する。

要するに、警察・検察・裁判所のトップ人事は内閣=政治が握っているのである。任命権者の意向が、警察や検察や裁判に反映されない筈がない。任命権者が出鱈目をやれば、任命された者も出鱈目をやる。悲しいかな、人間なんてそんなものである。自公“合体”政権が誕生してから、警察・検察・裁判所は明らかにおかしくなっている。このことはハッキリと言っておく。

政治問題としての小沢事件の裁判官は、国民一人ひとりである。検察を使って政敵を抹殺する卑劣な行為が白昼堂々と行われたのである。わが国の政治史上、稀にみる政治テロである。今回の足利事件で感じたことを、ぜひ今度の総選挙で示して欲しい。これが今回の総選挙のひとつの課題でもある。自公“合体”政権はなんとしても倒さなければならない。そして手間はかかるが、例の国民審査で×を付けてみたらどうか。とんでもないことを起こさないと、鈍感な手合いには分からないのだ。

それでは、また。

  • 09年06月05日 10時25分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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