困った理解できない日本語
08年01月27日
No.690
今日からまた出張に出かけなければならない。一昨日、キャリーバッグが届いた。従って、もう重い思いはしなくてよい。出張先の通信環境がどうなのか必ずしも判らない。昨日、ドコモショップにいって携帯電話とパソコンを繋ぐケーブルは手に入れてきた(ポイントがいっぱいあったので料金は要らなかった)。これでもう大丈夫と思ったら、私の携帯電話をパソコンが認識していないと繋がらないという。
ちょっと不安だったが、私のパソコンに私が使っている携帯電話の型式というのか機器名を認識させるだけだから、それほど難しくはないかろうと思った。ドコモショップの店員もドコモのホームページから簡単にダウンロードできますといった。昨夜は遅く帰ったので、今朝早く起きてその作業にかかったのだが、結局そのインストールはできなかった。やはり昨日ドコモショッップにパソコンを持って行って、インストールしてもらっておけばよかった。
私は1時間近くインストールに挑戦したが、結局はダメだった。時間がない訳ではないが、馬鹿らしいので止めたのだ。どう考えても説明が悪すぎる。私も一応は日本語・文章で仕事をしている人間である。文章を読む力が普通の人より劣っているとは思っていない。しかし、大体においてコンピュータやインターネットに関する文章は、いくら丁寧に読んでも一向に分からないのである。専門用語が分からないこともあるが、どうもそれだけではないと思っている。専門用語は括弧書きにすればよいと思う。仮にそうされていたとしても、きっと理解できないであろう。日本文として正しくないのだ。だから日本語が分かるものにも理解できないのだ。
この永田町徒然草は政治的にはかなり難しいことも平気で書いている。しかし、私は政治にそんなに詳しくない人にも理解できるように書くようにしている。だからカタカナ語はあまり使わないようにしているし、括弧書きもかなり丁寧にするようにしている。私の意見に賛成するかどうかは、読んだ人が決めることだ。しかし、私のいっていることが意味不明ならば賛成も反対もできない筈だ。そんなことで反対を少なくしても、意味がない。訳の分からないことをいって論点をはぐらかすのは、卑怯で下劣な論法である。
わが国のITを発展させるために、私がいまいったことをIT関係者は真剣に考えてもらいたい。IT関係者には、文科系の人があまりいないようである。仮にいたとしても、小さくなっているのではないか。そんな必要は毛頭ないのだ。IT(information technology )の“I”は、情報である。日本人がITに関係をもつためには日本語という共有する情報を使ってするのである。IT関係者と普通の人の日本語は違うのである。両者の間にはコンバーター(変換機)がないと半分も情報が伝わらないのである。おかしな日本語を使う方がおかしいのであるから、そんなことに振り回されるのは勘弁してもらいたい。だから私は1時間で作業を止めたのである(笑)。
福田首相がわざわざスイスのダボスまで行って、地球温暖化対策について演説していた。福田首相は地球規模の温暖化対策に主導的役割を果たすと啖呵を切った。2050年までに世界のCo2排出量を50%削減するという豪儀な目標を立てたのは、安倍前首相だった。大言壮語は清和会(旧福田派)系政治家の特徴である。派閥を興した福田赳夫元首相も大言壮語が好きな政治家だった。福田首相のダボスの演説を聴いたのは、外国人が多かった。だから通訳が上手ければ演説の不味さは分からなかったのかもしれないが、日本語が分かる私たちにはなんとも覚束ない演説だった。環境庁の役人が書いた原稿を必死に読んでいるだけだったからだ。
福田首相は「クールアース推進構想」なるものを説明していた。クールビズというのは聞いたことがあるが、わが国が「クールアース推進構想」なるものをもっているとは私は初めて聞いた。ガソリン税の暫定税率を廃止できないのも「クールアース推進構想」を“推進”しなければならないからだといいたいのだろうか。しかし、多くの国民はこの理屈をとって付けた“屁理屈”としか受止めていない。いずれにせよ、福田首相が世界の温暖化対策を主導するとはおこがましい。謙譲は日本人の美徳である。明日は冒頭の理由でupdateできないかもしれない。
それでは、また。