コンピュータと私
07年08月04日
No.508
昨夜の11時ころから始めた宛名印刷が先ほど終ったところだ。午前6時10分くらいであった。一晩中プリンターから打ち出される名前をみていると、いろいろな思いが走馬灯のように去来した。打ち出す名簿の検索・操作も全部自分でやった。いささかシンドい仕事であったが、非常に意味あることであった。なぜこんなにコンピュータに係わっていたかというと、これまで3つに事務所で3つのコンピュータに入っていた名簿をひとつのコンピュータに集約できたのである。
私はインターネットのためにコンピュータを使っているが、それだけのことしかできない。名簿を見ることさえできなかったのである。ましてや検索や編集や一括書込みなどはすべて事務所の専門のスタッフにやってもらっていた。どのような機能を持ってもらいたいということは、私がソフトエンジニアに指示し、そのようなソフトを作ってもらっていた。しかし、東京・十日町・上越のコンピュータのソフトは全部違うのである。それぞれの事務所でコンピュータにやらせたい仕事が違うのであるから、仕方ないと思う。ソフトが違うのでコンピュータの操作や指示の仕方が違う。今回、事務所でコンピュータの仕事をしていた人から操作の仕方をいちおう習った。
まだできるのは初歩的なことだが、全部で20万人が入っている名簿をみているといろいろなことを思い出し、また感じ入ることが多い。私は、コンピュータを導入するにあたって、いろいろな情報をできるだけ書き込めるように指示するなど、いろいろな情報を丹念にインプットするように努めてきた。だから、求めていた事についてはかなり確立している。もちろん情報のインプットのために要した費用は莫大であったが……。だから、時間をかけてゆっくりと名簿をみていると、いろんなことが見えてくる。コンピュータを検索したり、編集したりしていると、その間の活動が鮮やかに蘇ってくるのである。
政治家は一度会った人の顔と名前を全部憶えているなどというが、それはまったくの作り話である。人間の頭というコンピュータは、そんなに記憶力はよくない。正直にいって3000人が限度であろう。私がコンピュータを導入することを決意したのは、このことに気が付いたからである。だから記憶力抜群のコンピュータにそれは任せることがいちばん良いのである。問題は記憶させたデータをいつも見ることが大切なのであろう。また検索したり、分析したりすることが大切なのであろう。そうするとやはりキーボードを使わなければならない。私はキーボードが使えなかったので、それができなかった。
今回は3つの名簿をひとつのコンピュータに集め、これを自分で検索し編集してみたのだが、随分もったいないことをしていたものだと、深く後悔している。コンピュータにはいろいろなデータを乗っけなければあまり役立たない。しかし、せっかく費用をかけてデータを入力しても、最高責任者がこれを丹念にみないと、コンピュータを導入した意味がないと思う。コンピュータは、その組織の最高責任者が組織の状態を把握したり、運営方針を決定する資料を与えるものでなければならない。会社などのコンピュータがどうかは知らないが、少なくとも政治事務所のコンピュータはほとんどがべら棒に高い宛名印刷機にすぎない。中にはコンピュータを導入するとコンピュータが票を稼いでくれるものと錯覚する政治家すらいる(笑)。
まだ検索も十分にできないくせに生意気なことをいうのはよそう。それにしてもどうも安倍首相は続投をするようである。これは私のコンピュータの操作より無様である。コンピュータもそうだが、見ているだけでは覚えられものが政治にはあるのである。私がWebサイト運営上の失敗談をそのまま恥ずかしがらずに書くのは、良いWebサイトを作るために失敗をしながら努力していることを知ってもらいたいと思っているからである。安倍首相は大きな失敗をしたのだ。反省すべきは反省して出直すという程度の失敗ではない。総理大臣としての基本がないことを暴露してしまったのである。敗将は、静かに去るべきなのである。それが将たるものの身の処し方である。わがままな“バカ殿”のような態度の安倍首相に振り回される国民は不幸である。今日はこれから若い人に手伝ってもらって、宛名印刷した封筒に封入作業をしなければならない。
それでは、また明日。