月別アーカイブ: 2009年11月
11月27日 政治主導とは…。
No.1354
私は長期政権党であった自民党の衆議院議員であった。 同じ国会議員でも衆議院議員は、“代議士”と呼ばれる。代議士。私はこの言葉が好きであった。大臣や政務次官に何度かなったが、“大臣”“政務次官”などと呼ばれてもあまりピンとこなかった。「大臣だろうが、政務次官であろうが、私はなによりもまず代議士なのだ」という意識が強かった。……
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11月21日 政治的論争の特徴
No.1349
今週も今日で終わりだ。振り返ると1週間もけっこう長い。今週は4夜続けて会合があった。どれも意味のある有意義な会合であった。どの会も夜の10時頃まであったので、自宅に帰るとちょっとテレビを見るくらいで寝てしまう。
そうすると、永田町徒然草を書くのは朝起きてからだ。こういう場合、テーマはまだ決まっていない。前日のニュース報道を見ている場合もあれば、ほとんど見ていないときもある。出かけなければならない時刻から起きた時刻を差し引いて、その日の永田町徒然草のテーマと長さが決まってくる。……
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11月19日 仕分け人と仕掛け人
No.1347
西高東低の季節となってきた。私が育った新潟県は、冬になると雨や霙(みぞれ)や雪がよく降った。関東のようにカラッと晴れる日は滅多にない。カラッと晴れても根雪があれば、関東のようにはいかない。いちばん顕著なのが自動車の使い勝手である。積雪が50~70㎝ともなれば、かつて自動車はもう使えなかった。戦後自動車が普及する中で、雪のため自動車が使えなくなることは大きなハンディキャップであった。積雪・豪雪地帯で、道路の無雪化は大きな悲願であった。……
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11月16日 無い袖は振れない。
No.1344
昨日から大相撲九州場所が始まった。大相撲の世界では、“今年納めの九州場所”といわれる。果たして誰が優勝するのだろうか。大相撲が開催されている時は、テレビを見るのが私の楽しみである。会社の会計年度は4月→3月というのが多いので、これから年末にかけて“今年納めの働き時”になるのだろうか。会社勤めの経験がないので私には分からない。国の会計年度も4月→3月なので本来ならば会社と同じの筈なのだが、国会ではやはり12月末の予算編成が大仕事となる。政権交代があって今年の年末はどうなるのであろうか。……
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11月14日 戦略と戦術
No.1343
昨日オバマ米大統領が来日した。私の事務所も自宅もオバマ米大統領がいるところからそんなに離れてはいない。しかし、街には警備の警察官が多数立ち、オバマ米大統領はテレビ画面で映し出されるだけである。オバマ米大統領の誕生には多くの日本人も熱狂した。アメリカの政府関係者がこのことを知っていたら、もう少し違った歓迎やイベントがあってもおかしくないと思うのだが…。革命の熱狂は、いつも役人どものやり方で鎮静化されていく。これはどの国でも変わらないようだ。……
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11月12日 民衆革命と民衆
No.1341
私は今回の政権交代を“民衆革命”と位置付けてきた。ネットの世界で人気のある植草一秀氏は確か“平成の無血革命”と呼んでいる。この外にも、いろいろな命名があるのだろう。政権交代など、ほとんどの国ではごく普通に行われていることである。しかし、総選挙で政権交代そのものが中心的なテーマとなり、わが国では今回が初めて成就したのだ。初めてのことを目指すのであるから、私はあえて民衆革命と呼んだのだ。……
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11月10日 ベルリンの壁の崩壊と…。
No.1339
ベルリンの壁が崩壊してから昨日は満20年であった。私たちの世代にとってベルリンの壁の崩壊は特別の意味をもっていた。私たちの世代は、イデオロギーの対立と無縁で青春を過ごすことができなかった。左右のいずれの陣営に立とうが、イデオロギーを意識せざるを得ない時代だったのだ。ベルリンの壁の崩壊は、イデオロギーの崩壊を象徴する出来事だったのだ。……
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11月05日 権力に処する術
No.1335
最近永田町徒然草を書くことが重くなった。政権内部や民主党から伝わってくるニュースには、“それは良いぞ!!”という思われることが少ない。それより“あまりぞっとしないなぁー”と思われることが多いからだ。別に挫折感を覚える程の事じゃない。そもそも民主党や社民党や国民新党などに多くの人々は尊敬や畏怖の念など抱いていないであろう。「国民の生活が第一」ということで彼らは権力の座に就いたのであるから、国民の意思に反することなど実行できる筈がないからである。彼らもそれほど無知ではないし、傲慢でもないであろう。……
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11月04日 『永田町・権力の興亡』
No.1334
11月1日から3日間にわたり放映されたNHKスペシャル『永田町・権力の興亡』を見た。それなりによく考えて作った番組ではあったが、現代史の検証番組としては少しお粗末だった。政治家の証言だけで歴史を語ることは危険である。政治家が己の行動について発言するとき、残念ながら自分の立場を離れられないからである。そもそも、政治家は己の立場からしか政治を見られないのである。そして、己の行動をどうしても美化しようとするのである。……
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