フォトエッセイ 即写寸言
04月03日
これは“怪文書”ではありません!!
ちょっと落書きがしてあるがこれはわが町内のれっきとした掲示板である。その掲示板に貼付されているポスターである。小さいが「みなと清掃事務所」と書いてある。決して偽りのポスターではない。
ゴミの分別収集は、プラスチックと燃えるゴミとの分別収集から始まった。いまや分別収集のキメの細かさが環境問題をはかる尺度にさえなっている。環境問題はいまや“文化水準”でさえある。ところが“花のお江戸”では、プラスチックは不燃ゴミではないのである。
確かにプラスチックはちょっと高温にすれば確かに燃える。元々は石油から作ったものであるから燃えるのは当たり前である。しかし、そういわれたのではこれまで何のためにプラスチックと燃えるゴミを分けるために苦労してきたのかといいたくなる。プラスチックと他の物を分別することは、分別収集ひいては環境問題の原点であり、象徴なのである。
こんな重要なことを東京都が環境省と相談しないで行える訳がない。ということは、プラスチックを「不燃ゴミ」としてきたことはこのようにいい加減なことなのである。道路特定財源を一般財源化して環境対策に使おうという論者はこの現実を直視しなければならない。環境省などに任せていたのでは、どのように使われるのか分ったものではない。
環境税はその目的を明確にして、誰にどのように負担してもらうかのか国会で真剣に議論した上で導入しなければならない。道路財源を一般財源化して環境対策として使わせることを安易に認めたら、道路特定財源と同じように必ず出鱈目に使われることになる。このように道路特定財源の一般財源化には、問題があるのである。
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