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国会議員全員に送られた怪文書について

11月26日 白川勝彦

 怪文書というのは、永田町では珍しくもない「名物」のようなものですが、一般の方々はあまりごらんになったことがないのではないか、と思い、このほど、光栄にもわたしに関して全国会議員に配られたものをお見せいたしましょう。議員というと、結構な数おりますから、それに全部届けるというのはむろん組織的な行動です。「怪文書」であるからには、当然、筆者、団体名などないわけですが、お読みいただければだいたいの出所は見当がつくはずなので、お楽しみください。


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 怪文書をごらんいただけましたか。ちょっと読みにくいかもしれませんが、怪文書などというのはこのようなものだ、とおわかりいただければ結構です。この会話は内藤氏の対話相手が録音して発表したモノのようですが、内藤氏の発言は「自分は白川にお前ゼニわたしたのではないのか、と聞いた」とは書いてありますが、どこにも私が5億円渡した、などとは書いてないし、これで勝手に5億円渡したことにされてはたまりません。しょうもないことをする、とほっておくことにしておりましたが、その日、新聞をよんでいたら公明党の神崎代表が、上海で、これは見逃せない発言をしております。一方で、野中官房長官が「つぎの選挙で自民の獲得予想議席は215」などととんでもないことを言い出しています。この政治的な意図、というのは、大変わかりやすい、わかりやすすぎるんです。


 それはどういうことか、というと、平成11年6月現在の自民党議員は選挙区195人、比例区72人で、合計267人です。215人というのはこれより、55人もすくない数字です。比例区定数が20議席削減された、としても途方もない数字です。これは選挙を事実上仕切る立場の野中氏から出たということは、「つぎの選挙は自民党負ける」といったのと同じことです。闘わずして負けを宣言する指揮官など異常なこと、といわねばなりません。では、なせ今、そんなことを言うのか? それは「この数字は当たり前なのだ。だから、つぎの選挙で負けても、小渕政権だぞ」という意味なんですね。

 これは民主主義の政党としてはあり得ないことです。選挙で惨敗する、ということはとりもなおさず、国民の支持が得られなかった、ということですから、当然、指揮官としても首相としても退陣しなければならないのは常識です。が、野中氏は、「自自公合計で過半数を上回ればよい」というのです。

 つまり、もともと無理があり、国民が批判している、本来解消すべき、自公体制を固定化しよう、という「宣言」なのです。

 これに対して、公明党の神崎氏も「小渕以外なら連立は考え直す」と発言して、両者の呼吸はぴったりあっております。

 このようなタイミングで、わたしへの怪文書がだされた、ということはなかなか興味深いものがあります。

1999年11月25日付日本経済新聞記事

 そこで、わたしは、怪文書をほっておかないで、一応、簡単な文書をつくって、全議員に配りました。「自自公連立とは、結局、創価学会マフィアと旧経世会マフィアの結託である」スペーサー画像を、どうぞご一読いただいて、どちらの言い分がスジが通っているか、ご判断ください。

なお、この闘いはこれから始まります。自民党内のニュースは新聞では、もっぱら権力闘争で、「どっちもどっち」と冷笑的な報道をされますが、そうではありません。いま争われている二つの道は、国民のみなさんに決して無関係ではない、ということを、このホームページを通じて、わたしは明らかにしていきたい、とおもっています。

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